経験がなくても仕事を得る方法(経験なしでは雇ってもらえなさそうなとき)

経験を得るために働くのに、仕事を得るためには経験がなければならないというのは、典型的なジレンマ的状況です。ここでは初めての仕事を得るためにはどうすればいいのかを紹介します。
Workpolisでは求職者や雇用主と頻繁に連絡を取っており、「経験」というのは両者にとって注目されるトピックです。
雇用主は、求職者には高学歴の候補者は沢山いるものの、職歴が十分な人は十分にいないと言います。
候補者は勉強し学位や資格を得ているにもかかわらず実際の職務経験がないと、なかなか仕事に就けないといいます。また多くの人が、サービス業、小売業やホスピタリティー業などの初心者でも就ける仕事が自身のフィールドでの就職を困難にするのではないかと心配しています。そういったことから、行き詰まってしまうのです。
そこでポイントとなるのは、雇用主が本当に履歴書で見たいのは、その仕事と無関係でも仕事の経験なのです。彼らはあなたがヨガパンツを何枚売ったのかとか、コーヒーを何杯提供したのかだとか、そんなことは気にしていません。ただ、学校で学んだこととは異なる、実際の仕事での経験があるのかどうかというのを気にしているのです。
時間通りに出勤し、シフトに合わせて一生懸命働き、チームワークがあり、客にサービスをし、問題を解決しコミュニケーションを測ることは、最初の仕事でも十分に学ぶことができ、他の分野で仕事を得る上でも価値のあるものなのです。
それでは、全く経験がなくても雇ってもらうにはどうしたら良いのでしょうか。私たちはマクドナルドで上席副社長兼主任役員のSharon Ramalhoに尋ねました。彼女の会社は年間約45,000人を雇用し、その多くが初めて仕事をする人だといいます。

会社が初心者の求職者に何を求めているのか:
「チームの一員として働くことに興味があるかどうか」とRamalhoは言います。「外向的である必要はありませんが、自発的である必要があります。学ぶ意欲、食べ物への情熱、顧客に私たちのレストランで良い時間を過ごして欲しいと思う気持ちが大切です。
しかし私たちが雇用する理由は次のようなものです:やる気と学ぶ意欲です。1度雇われると、充実した研修を受け、会社ではそこで学ぶことを『人生のスキル』と言っています。コミュニケーション、チームワーク、めまぐるしく変わる環境への対応、そして目標設定です。」
カナダでも若者を多く雇用している企業によると、初めての仕事に就くに当たって候補者に必要なものは:仕事へのやる気と学ぶ意欲です。そして初心者でもできる仕事は、コミュニケーション能力、チームワーク、顧客対応などのコアスキルを身につけることができ、以降業界を超えて生かすことができるのです。これはキャリアアップにも役立ちます。
これは最初の仕事について言えることです。待つよりも、働いた方が学ぶことも収入も多くなります。
私たちの最新のThinkpolisの報告のために、私たちはカナダの求人情報でどのようなスキルが求められているのかを調べ、そのスキルの需要が高まっていることを知りました。その報告はこちらから読むことができます。また、初心者向けの求人で求められているスキルについても言及しています。以下、多く普及しているものです。

初心者向けの求人で求められているスキル
・カスタマーサービス
・コミュニケーションスキル
・セールス
・ライティング
・Microsoft office(Microsoft Word、Microsoft Excel)
・組織力
・チームワーク
・政策解析
・電話応対
・リポート
・問題解決
・英語

オンライン上で募集の多い初心者向けの仕事
・小売
・ホスピタリティーと飲食業
・金融サービスと銀行業
・消費財
・ヘルスケアと医療サービス
・広告業とマーケティング
・貿易

また、雇用主から多く聞かれるのが、今の若者の多くはセルフマーケティング力に欠けるということです。どういうことかというと、目立つ履歴書を作ることができず、面接の仕方がわかっていないのです。
では、練習しましょう。履歴書を10枚書き、6つの面接を受けなければならないのなら、まず仕事について、その後履歴書の手直しや面接をしましょう。スキルや経験があればより完成させやすくなります。準備すればするほど、競争率の高い仕事を得るために目立った候補者になることができるのです。
そしてもし仕事を見つけられなくても、忙しくしていましょう。ボランティア、地域活動への参加など、社交的でいましょう。自分自身で引きこもるよりも、努力して、たくさんの人と出会い、外に出ることで様々な機会を得ましょう。
若い人が切り込んでいくには厳しい労働マーケットで、機会を見つけることが難しい場合もあります。しかし私を信じてください。みんなそれぞれの道を見つけています。チャンスは必ず訪れます。あなたの挑戦は、門戸が開かれた時のための準備です。

カナダで求人広告が多い初心者向けの仕事
初心者や学生に向けた求人は大きく2つのカテゴリーに分類することができます。学歴に関係なく就ける仕事(一般労働、小売、ホスピタリティーなど)と実務経験を必要としない技術職です。この技術職は、卒業時に資格を取ることさえできれば就くことができます。
Workopolisの求職データをもとに、学生や初心者に向けてよくオンライン広告を出している仕事をリスト化しました。

学生や初心者に向けて求人広告を出している仕事トップ10
・カスタマーサービス担当者(平均給与:時給16.50ドル)
・セールス担当者(平均給与:40,000ドル+コミッション)
・テクニカルサポート担当者(平均給与:50,000ドル)
・管理補佐(平均給与:36,000ドル)
・アカウントマネージャー(平均給与:66,560ドル)
・キャッシャー(平均給与:時給10.50ドル)
・レセプショニスト(平均給与:33,000ドル)
・食料品店従業員(平均給与:時給11ドル)
・マーチャンダイザー(平均給与:39,000ドル)
・ビューティーアドバイザー(平均給与:時給11ドル)

卒業生が学校を終えた後すぐに就ける仕事トップ10
・登録看護師(平均給与:72,000ドル)
・パーソナルサポート労働者(平均給与:32,000ドル)
・ビジネスアナリスト(平均給与:75,000ドル)
・ファイナンシャルアドバイザー(平均給与:61,100ドル)
・理学療法士(平均給与:71,000ドル)
・マーケティングコーディネーター(平均給与:48,000ドル)
・薬剤師(平均給与:84,765ドル)
・会計士(平均給与:61,000ドル)
・作業療法士(平均給与:73,000ドル)
・人事アシスタント(平均給与:44,720ドル)