初めてのデザインの仕事を得るための5つの黄金律

もしあなたがデザイナーとしての最初の仕事を探しているのなら、多くの仕事のチャンスが現在あるというのは良いニュースだと思います。それではどのようにこれらのチャンスを掴み、フルタイムのデザイナーとして働くことができるのでしょうか。魅力的なポートフォリオ、創造的な履歴書を用意し、際どい面接の質問対策をしても、私たちがここで紹介するような他のトリックもあります。
「2017年、デザイン業界は信じられないほど健康的な業界であるように感じられます。」とTurner DuckworthのデザインディレクターであるMiles Marshallは言います。「雇用は上昇しています。過去5年と比べると、ここ2年で多くの若者を雇用するようになりました。」
このような話は今業界中で耳にします。しかし、悪いニュースもあります。依然競争率の高さはあるようです。「私たちは毎日応募用紙を手にしているのです。」とMarshallは言います。「そして彼らが関係を構築している人々でない限り、99%以上が成功しないのです。」
これらのことから、最初のデザインの仕事を手にするのは難しく、多くの人々がフリーランスとして働いています。しかし、雇用されることで経済的に安定し、キャリアアップを見込むことができます。以下、私たちが検証したフルタイムの雇用を得るための共通のルートや仕事の得方を記載します。

1. インターンシップで成績を残す
デザインで学位を得て、素晴らしいポートフォリオを作成したのなら、給与を得て働きたいと思うのは自然なことです。しかし、現実は厳しく、インターンシップ(1つではなく複数)はフルタイムの仕事を得る近道と言えます。
The Partnersの例を見てみましょう。「卒業生で仕事を依頼するのはインターンシップを切り抜けてきた人たちです。」とロンドンのデザインチームを率いるクリエイティブディレクターのStuart Radfordは言います。
「インターンでは、デザイナーの前で自分の作品のプレゼンテーションを行うので、今後仕事の依頼があるかどうかは、インターン中に何をしたかにかかっているのです。これには4週間という時間が与えられています。」
これは、時間通りに出社し、礼儀正しくいるということを指している訳ではありません。全てにおいて、期待を超えなければならないのです。「時に卒業生は私たちがお願いしたことをし、時には頼んだこと以上のことをしています。」と彼は強調しました。
「卒業生が仕事の1部に着手する時、自分たちがしていることをどれだけ好きかが結果に関わってきます。これは、作業時間を数時間追加する場合もあれば、帰り道でいいアイディアがないかを考えることも含まれます。このようなことがあると、作品はより良いものになるのです。」
マンチェスターの代理店BGNの創設者でクリエイティブディレクターのDavid Newtonは似たような話をしてくれました。「有給、無給に関わらずインターンシップはフルタイムの仕事を得る上で素晴らしい手段なのです。」と彼は言います。
「ドアに足を踏み入れ、あなたが必要不可欠な存在にならなければなりません。どのように行うかは代理店やニーズにより異なりますが、大抵あなたができることがあり、代理店もやらなければならないことはわかっていながら時間の関係でできていないことがあるのです。そこにあなたが飛び込めばいいのです。」
もちろん、言うは易し行うは難しです。多くのベテランデザイナーに囲まれれば、萎縮してしまうでしょう。また、論争を生んだりリスクが高すぎるものには手を出さないのが賢明です。
しかし、これは失敗の元になり得るとFortyTwo Studioのオーナー、Mark Kempは言います。彼の会社はアバディーンのデザイン代理店で、毎年数名の学生を受け入れています。
「かつて上司は私に言いました。『責任感を感じすぎる必要はありません。つま先で立っていると言うことを常に言い聞かせなさい。』それ以来私はこれを常に言い聞かせています。」と彼は説明しました。
「だから私はインターン生を連れてくると、ベテランの人を指差して『あなたの仕事は彼らの仕事を得ることです。彼らはあなたが来たことで不安になるべきなのです。』」あなたは強引になり、何ができるのかを示す必要があるのですとKempは言いました。

2. 適切な仕事に応募する
もちろんインターンシップだけがフルタイムの仕事を得る方法ではありません。今まで何の関わりもなかった会社の求人に直接応募することも可能です。しかし多くのライバルがいるので、成功にはあなたのエネルギーと想像力を全て発揮しなければなりません。
まずは共感から始めることができます。「粘り強く、しかし目標を定めて応募先の雇用主に身をおいてください。」とアドバイスするのはロンドンのConran Design Groupでクリエイティブパートナーとして働くLee Hoddyです。
「包括的なメールのポートフォリオは使わず、目を引くようなものを作り、CVや履歴書は物語のようにしましょう。仕事としてだけではなく、あなた自身を売り込むのです。」
「あなたのプロフィールを140のキャラクターで書いてみましょう。残りはおまけとしてとっておきましょう。あなたの仕事、趣味、動機、信条などを構築することを考え、少し秀でたものを見つけましょう。」と彼は言いました。
最も重要なことは、誰と本当に働きたいかを決め(全ての仕事に応募するのは良くないでしょう。)、それに応じてあなたのアプローチの手直しをしましょう。一度決めたら、あなたの理想の雇用主とぜひ話をしてみてくださいとNewtonは言いました。
「ポートフォリオのサイトやSNSで話をしたい人々を惹きつけることは容易になりました。彼らも結局人なのですから。」と彼は言います。
しかし最善のアプローチ方法な何でしょうか。「このように考えてみてください。あなたのタイムラインが私のと似ているのなら、クリエイティブディレクターがどのイベントに行くのかを定期的に見ることになるでしょう。」とNewtonは言います。
「そのうちの1つに行き、彼らと個人的に話しましょう。それらの状況では彼らの注目をより引くことができるかもしれません。なぜなら、発表されていないスタジオで出会うのもいいかもしれませんが、1年で1番忙しい時にはより不快なものがないからです。」

3. 釘付けになる面接
面接までこぎつけたました。よくやりました。しかし、これで舞い上がってはいけません。あなたについて、どのように伝えるかをしっかり考えなかれrばならないと、ロンドンのデザイン会社Accept & Proceed の共同創設者であるDavid Johnstonは言います。
「面接では、私たちは製作過程を明確に表現でき、今までのデザインについて説明でき、そのデザインについて理論的に説明ができる人を探しています。」と彼は言います。
「これらの質を若いデザイナーに見いだすことができると、今後チームの一員として成長できるという確信になります。この業界での経験があるのなら、その全てを伝えることはとても重要なのです。」
また、あなたのことだけではありません。「その企業のブログやウェブサイトを読んで、興味を持ったことを伝えましょう。また、企業風土を理解し、的確な質問をするようにしましょう。」とHoddyはアドバイスします。
「その企業のどこが好きなのかを見つけ、プロフィールを覚えておくようにしましょう。そうすることによって、面接中の会話がより深いものになります。」と彼はつけ加えました。
ですが、あまり真剣になりすぎないでください。あなたの性格や態度を示すことも、面接では重要なことです。
「前向きに、笑顔でいるようにしましょう。これはあなたの人生を変えるエキサイティングな経験なのですから。」とマンチェスターの代理店The Market CreativeのクリエイティブディレクターDorina D’Ambrosioは言います。
「また、いくつか質問を用意し、その企業と仕事に興味があるということを示しましょう。さらに銀行に面接に行くような格好はしなくてもいいですが、スマートに見せましょう。」
最後に、あなたのポートフォリオを完璧にしておきましょうとMarshallは言います。「今までの作品に誇りを持たなければなりません。」と彼は言います。
「面接は、あなたが自信のない作品について知らせてしまう場にもなってしまいます。なので、自信のある6つの作品と自信のない3つの作品でポートフォリオを埋めるくらいなら、自信のある作品6つのみにしたほうがいいのです。」

4. 在宅で働く
多くの卒業生は最初の仕事を有名なデザインスタジオから得たいと考えていますが、必ずしもそれだけが選択肢ではありません。クライアントサイドで在宅デザイナーとして働くのはどうでしょうか。この働き方は、比較的仕事を得やすいと考えられています。
デザイナーの需要が増えれば増えるほど、企業は能力のある人を探すことに力を注ぎます。ネット上、大学、イベントに参加するなど、様々です。
しかし、良くない傾向も考えられます。在宅で働くということは、すべての時間を1つのブランドに費やし、大抵厳しいガイドラインが定められています。これは、あなたが複数の顧客と同時進行で仕事をするスタジオで、次の仕事を得ることを困難にする可能性があります。
このことから、全員ではありませんが、在宅で仕事を始めた人はずっと在宅業務をする傾向にあります。
イギリスのHotwire PRのSam Hamrebtanは在宅で働くことには多くの前向きな理由があると考えています。「どこで働くかというのは、一緒に働く人々があなたの誇りを持って作った作品を押してくれれば、全然問題にはならないのです。」と彼女は言います。
「今後の見込みがある在宅の仕事を見つけたのなら、迷わず引き受けるべきです。」
これは彼女には確かに役立っています。「4年半前に参加した時はデザインチームはなかったので、大きなパントでした。」と彼女は思い出します。「しかしその後、4人のデザイナー、在宅フォトグラファー、ビデオ編集チームとともにチームを立ち上げました。」
「今日、Nelson BostockとFever PRとの在宅ワークとともに、Canon、HTC、EE、Google、Playstation、Now TVからデザインの仕事を得ています。」
在宅での仕事を始めるなら、すべてコミットしなければならないことを覚えておきましょう。あなたが真剣に在宅の役割を果たしていないことは、あなただけではなくクライアントの時間を無駄にすることにもなります。
「例えば、もしあなたのCV上に書かれている興味とLinkedinでフォローしているものが乖離していた場合は、指摘することになります。」とHamrebtanは言います。
マーケティング代理店Hogarthの求人グループ長Linda Nottは、数百社に応募している求職者は、突然電話がかかってきた時に準備ができていないことが多いと言います。「私たちは皆さんに、プロフェッショナルな電話対応をしてもらいたいのです。」と彼女は説明します。「電話に出る時『誰?あなたは誰ですか?』という対応では、あなたが真剣であるということは伝わりません。」

5. 勉強に戻らないで
数ヶ月たち、できることすべてをやり尽くしても仕事を得ることができなかったとします。すると大学院へ行こうかと考えてしまうかもしれません。そうすれば、仕事を得やすくなるのではと思うのではないでしょうか。
しかしこれは間違っています。「デザイン業界で働くということは、より知識を身につけるべき科学分野や医者になるのとは違います。」とMarshallは言います。「デザイン業界で実際に業務を行うことが学ぶ上でいい手段であるので、雇用の機会を求めて大学院へ行くことは賢明ではありません。」
もちろん、専門的なことを学ぶ機会にはなるとNewtonは言います。しかし、それは間違った手段であると彼は指摘します。「手広く始め、2~3年経ってもニッチなことしかできていない時にだけ、心配しましょう。」と彼は言います。
「大学を出て、デザインスタジオを研究し、あなたに合うところを選んでください。そうすれば、そのスタジオからあなたの仕事のチャンスはどんどん広がり、より専門的なものも扱えるようになるでしょう。」
「そして専門的になりたくなくても心配する必要はありません。私もそうです。もしあなたの知識を広げたいと思っているのなら勉強をするのもいい手段ですが、最初の仕事に大学院の勉強は必要ありません。」
事実、私が尋ねた人は皆同じことを言います。もしあなたが最初の仕事を得ることに失敗したなら、あなたが改善できる部分にエネルギーを注ぐべきで、大学に戻ることは賢明な選択ではありません。それは時に、ただ我慢するということなのかもしれません。
「あなたのポートフォリオが働きたい場所と共鳴しなくても、個人的には捉えないでください。」とNewtonはアドバイスします。「技術的には完璧でも、企業側が合わないと思えば、合わないのです。」
またD’Ambrosioも同じようなアドバイスをしています。「雇用主には多くの応募者がいるので、仕事が得られなくてもがっかりしすぎるのはやめましょう。あなたの時代はやってくるのですから。」